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ASUS PRIME B550-PLUSがBIOSのアップデートでUSB給電不能になった話

ASUSのマザーボード「PRIME B550-PLUS」のBIOSを更新したせいで、USBへの給電が不能になった……という話です。

同じように困っている人の助けになればと思ったので、記事にしてみます。

問題について

Ryzen 3900X(CPU)が載せられているマザーボード、「ASUS PRIME B550-PLUS」を、ここ3年ほど使っている。

先日、とある問題を解消するために、BIOSのアップデートを試みた。※そちらの内容は割愛。

しかし、このアップデートをきっかけに、ある別の不具合が発生してしまった。それは、

  • PCをシャットダウンすると、USB端子への給電が無くなってしまう

というものだ。BIOS上で、「シャットダウン時のUSB給電の無効化」のオプションを切っているにも関わらずだ。

以前は点灯していた、「ドングルを挿しているUSBハブのLED」も、PCをシャットダウンすると消えてしまうようになった。この事実からも、シャットダウン時にUSB端子への給電が行われなくなってしまったことが分かる。

困ったこと

僕は2台のPCを、1セットのキーボード・マウス・ディスプレイで運用している。エレコムのKVM切替器「KM-A22BBK」を使ってPCを切り替えているのだが、Ryzen 3900Xの載ったPCを再起動すると、電源が落ちた瞬間、もう1台のPCにKVM切替器が切り替わってしまうのだ。

USB端子への給電が無くなったことをきっかけに、KVM切替器が「接続が無くなった」と判断し、自動的にPCを切り替えてしまうのだと思われる。

※KVM切替器のLEDがオレンジ色→緑色へと変わることから、USBへの給電が無くなっていることを推察できた。

【レビュー】エレコム KM-A22BBKはシンプルで機能も十分なKVM切替器。ディスプレイ切り替えをHDMI切替器で行う人にもオススメです


問題の原因

BIOS 3002の内容に問題がある

このように推察している。

問題を解決した方法

BIOSを3002→1804へとダウングレードする

これで解決した。

PCを再起動しても、KVM切替器に意図せぬ切り替わりは発生しない。当然KVM切替器本体のLEDが切り替わることもない。

ちなみにBIOSのダウングレードの方法だが、BIOSのアップグレードと同じ方法で行える。

  1. 公式サイトからBIOSの入ったzipファイルをダウンロードする。⇒ PRIME B550-PLUS|マザーボード|ASUS 日本
  2. zipファイルを解凍し、.CAPという拡張子のファイルをUSBメモリにコピーする。
  3. PCを再起動し、ASUSのロゴが表示されたらDELキーを連打し、BIOSの画面に入る。
  4. F7キーをタイプし、Advancedメニュに入り、「EZ Flash 3 Utility」からBIOSを更新する。

手順は上記の通りだ。

参考:古すぎるBIOSだとダウングレードできない

なお、元々使っていた「BIOS 1004」にダウングレードすることはできなかった。「EZ Flash 3 Utility」で、BIOS 1004のファイルである「PRIME-B550-PLUS-ASUS-1004.CAP」を読み込もうとしても

Selected file is not a proper BIOS!

と表示されてしまうからだ。

どうやらこれは、BIOSが古すぎてダメという意味らしい。

b. 書き換えようとしている BIOS ファイルが古すぎないかを確認します。たとえば、マザーボードの BIOS ファイルのバージョンが 2103 であり、バージョン 1003 に変更しようとした場合、この画面が表示されます。

注: これは、BIOS のダウングレードをサポートしていないことを意味します。

出典:トラブルシューティング - BIOS の更新に失敗する | サポート 公式 | ASUS 日本



まとめ

BIOSのバージョンによっては、このような不具合が発生することもあるのだなぁ……と、勉強になった。