DAW環境でアクティベーションを解除すべきソフトのまとめ

※2020年10月9日:記事をリライト。一部製品の情報を追加

パソコンを買い換えるときはアクティベーション解除を!

新しいパソコンを買って、気分もウキウキ。さて、さっそくプラグインをインストールだ!……とその前にちょっと待ってほしい。

何もせずにパソコンの環境を移行しようとすると、一部のソフトシンセやプラグインエフェクトの使用権を失ってしまうことがある。理由は「パソコン本体に対して、ソフトウェアの使用権が紐付けられているソフト」が存在するからだ。もしその状態で古いパソコンをゴミに出せば、ソフトウェアの使用権もゴミに出すことになってしまうというワケだ。

なお、ソフトの使用権を有効化することを、カタカナで「アクティベーション」と呼ぶ。この記事では多用される用語なので覚えておいてほしい。

アクティベーション回数を失わないようにするためには、新しいパソコンに環境を移す前に、古いパソコンでアクティベーションを解除しておく必要がある。アクティベーション管理のルールはソフトによってさまざま。そこで僕の調査と体験をもとに、詳細について書いていきたい。

注意
当記事の情報のご利用は自己責任でお願いします。

アクティベーションを確実に解除しておくべきソフト一覧

Acustica製品

Acustica製品は、確実なアクティベーション解除が必要だ。なぜなら、サイトに「デオーソライズ(アクティベーション解除)は、同じコンピューターからでしかできないよ」と書いてあるからだ。

De-authorization is possible only when the request is made from the same computer.
How to deauthorize a commercial product : Acustica Audio Help-Desk Portal

アクティベーション解除の方法は次の通り。

  1. 管理ソフト「Aquarius」を起動
  2. Updatesタブを開く
  3. プルダウン式のフォームをクリックし、De-Authorizeを選択。
  4. 出現する「DE-AUTHORIZE」ボタンをクリックする。

Aquariusの場所

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Acustica\Aquarius

にある。通常のProgram Filesフォルダの中には無いので注意。

※Macの人は、お手数ですがご自身でお探しください。

Finale

管理者権限でFinaleを起動し、

  • メニュー>ヘルプ>Finaleのライセンス認証を解除

と進めればOK。

Finaleはアクティベーションの管理がなかなか厳しく、HDDの故障などで事前に解除できなかった場合、サポートに連絡する必要が出てくるようだ。

1ユーザーあたりのアクティベーションは2つまで。

参考:ライセンス認証の解除(公式サイト)

アクティベーションを普通に解除しておくべきソフト一覧

ここで紹介するソフトの中には、オンラインでアクティベーション解除が可能なソフトも多い。そういうソフトは、別のPCからもアクティベーションを解除できる可能性も高い。

だけど、アクティベーション解除を後回しにするメリットも特に無い。パソコンを新調するときは、やはり事前にアクティベーションを解除しておくのがいい。

Arturia製品

アクティベーション解除の手順は次の通り。

  1. Arturia Software Centerを起動し、右上「Welcome (ユーザー名)」をクリック。
  2. My Arturia>Licenses>Deactivate All

以上2手順を踏めばOK。

補足

僕はうっかりアクティベーション解除を忘れてしまったこともあるが、ハードウェアの構成がそれほど変わっていなかったためか、アクティベーションの残り回数を失うことはなかった。

しかし、普通ならアクティベーション解除は必要。忘れずに。

Audio Modeling(SWAMエンジン)

Webサイト上でアクティベーション解除が可能。手順は以下の通り。

  1. Audio Mlodelingのユーザーエリアにログインする
  2. Your Productsページに飛ぶので、製品名の下のLicenses & Downloadsボタンをクリック
  3. 「Left Activations」の数がMAXの2よりも小さいライセンスコード(つまり現在使用状態にあるライセンス)をクリックし、DEAUTHORIZEボタンをクリックする。

※同時にアクティベーション可能な数は、2つまで。

Fxpansion製品(BFDなど)

License Managerを起動し、メニューバー>Products>「De-authorize and Remove Product(s)...」よりアクティベーション解除が可能だ。

Melodyne

アクティベーションを解除する方法は、以下の通り。

  1. Melodyneの画面上で、メニュー>ヘルプ>「ライセンス(アップグレード、試用版など)」をクリックする。
  2. アクティベーション解除のURLにアクセスさせられるので、そこで「アクティベーションを解除」をクリックする。

アクティベーション解除に成功した場合、ログインページ>「ライセンスオプション」より

アクティベーション 1: 未使用
アクティベーション 2: 未使用

となっていることが確認できる。

補足:別PCからでもアクティベーションを解除できるかも

以前この記事には、「Melodyneはアクティベーションの管理がシビアだから絶対に事前に解除しておこう!」という趣旨のことを書いていた。その根拠としては、Melodyne2の頃は、サイトに次のような記述があったからだ。

アクティベーションの解除は、アクティベートされているコンピュータでしか操作できませんのでご注意ください。アクティベートされているコンピュータにアクセスできない場合、アクティベーションは失われます。

出典:インストールとアクティベーション(公式サイト)

だけど、別のコンピューターからでもアクティベーションを解除できそうだということが分かった。実際に確認してみたところ、別のコンピューターからでも、以下の手順を進めることができたからだ。

  1. Celemonyのログインページにアクセス
  2. 「ライセンスオプション」をクリック。
  3. 「アクティベーションを解除」のリンクをクリック。
  4. 「アクティベーションを解除」のボタンが押せる状態になっている。

また、Presonusのサイトで紹介されているアクティベーションの解除方法を見ると、特に同一のコンピューターからの作業を指定しているわけではない。

(参考)CelemonyMelodyneを非アクティブ化する方法

Melodyneも、バージョンアップを経て、アクティベーションの管理が柔軟になったのかもしれない。

Overloud製品

Overloud製品は、以下のいずれかの方法でアクティベーション解除が可能だ。

  1. Webサイト上でアクティベーション解除
  2. プラグイン上でアクティベーション解除

Webサイト上で行う場合は、次の手順でやればOK。

  1. Overloudのログインページにアクセスし、ログインする。
  2. そのままSERIAL NUMBERSタブに移動するので、アクティベーション解除したい製品について、ゴミ箱アイコンをクリックする。

Sylenth1

メニュー>Deactivateよりアクティベーション解除が可能だ。

補足

実は、現在のSylenth1は、オンライン上でアクティベーションを管理できそうな雰囲気もある。

というのも、以前のSylenth1では、オンライン上のアクティベーション解除は10回限定だった。これはあくまでも、「事前のアクティベーション解除を忘れた場合の救済措置」として用意されていたもの。しかし現在ログインしてみると、その回数制限も無くなっているように見える。

とはいえ、開発者からの公式なアナウンスがあったわけではないので、特に変わっていない可能性もある。正攻法で行くなら、やはりクリーンインストール前にアクティベーションを解除しておくべきだろう。

1ユーザーあたりのアクティベーションは2つまで。

参考:License FAQ | LennarDigital(公式サイト)

Vengeance Avenger

  1. V-Manager(アクティベーション管理ソフト)を起動する。
  2. 左カラムで製品名をクリック。
  3. 右上に「Deactivate Licenses」というボタンがあるのでそれをクリックする。

XLN Audio製品

XLNAudioの公式サイトにログインし、そこからアクティベーションを解除できる。My Account>View My Account>Computersと進み、RemoveをクリックすればOK。

ログインページ⇒ https://www.xlnaudio.com/login

未確認ではあるが、OSクリーンインストール後、別のPCからでもアクティベーション解除はできそうな雰囲気だ。

アクティベーションの解除が不要なソフト

2CAudio製品

シリアルを入力するだけで使える製品のため、アクティベーションの解除は不要だ。

FabFilter製品

オーサライズ形式ではないので、ライセンスコードを読み込ませれば普通に使える。

IK Multimedia製品(AmpliTubeなど)

ユーザーエリアから残りのオーサライズ回数を確認できる。しかし、アクティベーションの解除はそもそもできないようだ。なので何もしなくてOK。

ちなみに、上限の10回に達した場合は、テクニカルサポートに連絡することでオーサライズ回数の追加が可能。IKの人がそう言っている。

Peter_IK
Hi, there is no de-authorization. You do get 10 authorizations and if you run into an issue where you run out, IK Support will assist you and get you up and running.
IK Multimedia • How to de-authorize a computer

※上限の10回に達した場合は、テクニカルサポートに連絡することでオーサライズ回数の追加が可能。

iZotope製品

iZotope製品は、アクティベーションの解除は不要。

根拠は「マシンを同時起動さえしなければ、複数のマシンに対してオーソライズすることが可能だよ!だからデオーソライズの必要はないよ!」というiZotope公式のツイート。

iZotope (@iZotopeInc)
We don't really do de-authorizations, as you can authorize your license to several computers, so long as they aren't all running the plugin at the same time!

https://twitter.com/iZotopeInc/status/1067173999623458816

Kontakt音源全般

Kontakt音源は、特にアクティベーション解除の必要はない。後述のNIのアクティベーションシステム(Native Access)が適用されるからだ。

  • Best Service製品
  • Fable Sounds製品
  • Performance Samples
  • Prominy製品(Hummingbird)
  • Sample Modeling製品
  • Spitfire製品

Native Instruments製品

NI製品はアクティベーションを解除する必要はない。公式サイトにもそのような記述がある。

ご使用コンピュータが故障してしまい、NI製品のアンインストールができないような状態である場合、インストール台数としてはカウントされませんので、新しいコンピュータでアクティベーションを行っていただいて問題ありません。
何台のコンピュータでNative Instruments製品をアクティベートできますか? – Native Instruments

パソコンを買い替えたときも、アクティベーション管理ソフト「Native Access」でアクティベーションを済ませれば、そのまま製品を使用可能だ。

Spectrasonics製品

特に何もしなくてよい。僕自身ここの製品は長年愛用していて、オーサライズ手続きは何度も行っているが、アクティベーションについて気にしたことはない。

短期間に何度かアクティベーションを行うと、その理由を項目にチェックする形式で答えさせられることはある。だけど、アクティベーションさせてもらえなかったことはない。

参考:Spectrasonics製品 オーサライズ方法(代理店サイト)

アクティベーションを解除する必要はないけど要注意なソフト

Ample Sound製品

Ample Sound製品はアクティベーションの解除はできない。KVRのフォーラムで「ディアクティベーション方法ってある?」という質問が挙がっているが、中の人は「解除したけりゃメールして」と回答している。

tappert
Is there something to do before selling my old computer to deactivate my amplesound products?(snip)

Ample Sound
Thanks for asking, please mail to service@amplesound.net for deactivation.
New computer: do I need to deactivate the old one? - KVR Audio Forum

というわけで、僕も一時は「アクティベーションの解除が不要なソフト」に入れようかと思ったのだが……思わぬアクシデントに見舞われる。

それはパソコンの故障に伴うアクティベーション回数の消費だ。短期間に何度もアクティベーションすると、回数上限に引っかかってメールを送って解除してもらう必要が出てくるのだ。僕は実際にこれを体験してしまった。

Ample Sound製品の同時アクティベート可能なコンピューター数は、初期状態で2個。それからは半年ごとに1個ずつ増えていく仕組みだ。なので、製品を買ったばかりのときに、不運にもパソコンが故障したりすると、僕のような状態になってしまう。同じ境遇に当てはまる人は少ないと思われるが、一応覚えておくといいかもしれない。

ドングル管理のもの(=アクティベーション解除不要)

ドングル管理のソフトは当然アクティベーション解除は不要。ライセンスがドングル管理となっているソフトのメーカー一覧をまとめておく。

USBメモリ

  • Plugin-Alliance
  • Waves

※USBメモリでの管理を選んでいる人のみ

eLicenser

  • Steinberg製品(Cubase、HALion)
  • Vienna Symphonic Library

iLok

  • EastWest
  • Lexicon
  • Slate Digital(Steven Slate Drumsも)
  • Softube(Gobbler無しの運用をしている場合のみ)
  • Sonnox
  • SoundToys
  • Synthogy(Ivory)

おわりに

僕自身の体験を元に記事を書いているので、間違いが含まれている可能性もある。必ずご自身で確認していただきつつ、アクティベーションの管理は確実に行ってください。