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【KH名曲】キングダムハーツの音楽でオススメの64曲を紹介する

※2021年8月3日:見出し画像追加&リンク切れを修正

日本を代表するアクションRPG、「キングダムハーツ」(KH)。キングダムハーツは世界中で絶大な人気を誇るゲームで、音楽に関してもファンから熱い支持を受けている。今回はこのKHシリーズの音楽で、オススメの曲を64曲紹介する。

  • 極力ストーリーのネタバレを避けています。※一部の曲名は伏せてあります
  • Re:COM および Re:codedの曲と、ディズニー関係の曲については割愛しています。
  • Disc番号とトラック番号(曲名の後の数字)は、最後に紹介するサントラCD(4作品)を基準にしています。
  • 曲のタイトルをクリックすると、YouTubeが開きます。

KH1(16曲)

Disc 1

Dearly Beloved 1

タイトル画面で流れる美しいピアノ曲。キングダムハーツを代表する一曲で、どの作品にも出てくる。今回はKH1の項目で取り上げているが、作品ごとにアレンジが違っているので、一挙にまとめて紹介する。

作品ごとのアレンジを比較してみると面白い。

  • KH1
    元祖Dearly Beloved。パッド(クワイア系)音色の上でピアノが旋律を奏でる。比較的シンプルで静かなアレンジだが、他のVerを聴いた後で戻ってくると、シンプルがゆえの良さがあると再認識できる。
  • Re:COM
    COMのバージョン以降、副旋律が追加されるようになり、以降の作品でも採用されている。
  • KH2
    ストリングスセクションの上でピアノが旋律を奏でる。ハープやホルンなどの装飾音も入ってきたりと、豪華なアレンジになっている。副旋律はオーボエや弦で演奏されている。
  • BbS
    KH1やKH2に比べて、かなりテンポが遅い。サウンド的にはKH2同様、ストリングスの上でピアノを奏でる形になっている。途中で入ってくるソロバイオリンが印象的。あとは、中間部のラ・カンパネラ(クラシックピアノ曲)を思わせるようなピアノの連打も特徴的。
  • 358/2 Days
    主旋律よりも目立つ形で、フルートが副旋律を奏でているのが印象的。このあたりの仕様は、「ナンバリングタイトルではなくスピンオフである」という作品の性質を表しているかのようで面白い。
  • Re:coded
    ハープのアルペジオと、「キャッ、キャッ」というピチカートの刻みが印象的。この作品でも副旋律が目立つが、こちらもオーボエの音色になっている。
  • 3D
    こちらもBbS同様テンポは遅め。おだやかで優しい編曲になっている。途中から徐々に3拍子系のアレンジになって行くのが面白い。

※筆者はKH2のバージョンが一番お気に入りです。

Destiny Islands 5

デスティニーアイランドのBGM。いかにも南国を思わせるような、下村節の楽しい1曲だ。

※「下村陽子」氏:KHの音楽を手がける作曲家

Treasured Memories 8

デスティニーアイランドの秘密の場所で流れる曲。

Kairi I 10

カイリのテーマ曲。アコースティックギターとピアノのアンサンブルが素敵な一曲。南国っぽい大らかさと同時に、哀愁を感じさせる曲調で、カイリのテーマに相応しい。

この曲は、派生バージョンがいくつか存在する(KH1だけで3つある)。 

A Walk in Andante 12

ディズニーキャッスルで流れる曲。リディアンスケールを使った、モード感のある調性が、ファンタジー感を上手く演出している。

Traverse Town 16

トラヴァースタウンのBGM。スウィングした軽快なリズムに乗せて奏でられるアルトサックスの音色が心地よい。これに加えて、ウッドベースやライドシンバル、ピアノ等の音色も、どことなくジャズを感じさせる。

KHシリーズ屈指の名曲といえるだろう。

Tricksy Clock 20

ワンダーランドの、ウサギのシーンで出てくる曲だ。ゲームのBGMにはリディアンスケールを使った曲が多い。不思議な感じ、モードっぽい感じをうまく演出できるので、ゲーム作品との相性が良いからだろう。

この曲も、そんなリディアンスケールが使われている曲だ。お手本のようなリディアンスケールの使い方が聴ける1曲。

Welcome to Wonderland 21

ワンダーランド(不思議の国のアリス)の曲。下村氏の真骨頂ともいえるような、ポップでファンタジー感あふれる楽しげな一曲だ。

どことなく、マリオRPGの音楽を彷彿とさせる感じもある(作曲者も同じだし)。

Olympus Coliseum 24

オリンポスコロシアムのBGM。ハリウッド映画を思わせるような、勇ましい金管を取り入れたオーケストレーションが心地よい。KHの曲の中でも特に印象に残りやすい、壮大な一曲だ。

Hand in Hand 32

トラヴァースタウンの戦闘曲。勇ましい雰囲気で、いかにも冒険を感じさせるような一曲だ。この曲は以降のシリーズでもよく登場する。

Merlin’s Magical House 34

マーリンのところ(不思議の館)で流れるBGM。シロフォンやパイプオルガン、弦のピチカートなどが使われている。楽しげで不思議な、キングダムハーツらしい一曲。

Bounce-O-Rama 36

100エーカーの森で出てくる曲。のどかで明るい、くまのプーさんらしい一曲。ビブラフォンや弦のピチカートなどが使われていて、可愛らしいサウンドの曲になっている。

この曲以外も、100エーカーの森では下村氏の真骨頂ともいえるような楽しげな音楽をたくさん聞くことができる。

Disc 2

A Very Small Wish 4

モンストロの曲。ホラー感がありながらも、楽しげな雰囲気も持っているという絶妙な曲調で、ここのステージの雰囲気にピッタリ。完成度が高い一曲だ。

6/8拍子のリズムに、バッハ的なコード進行(よくある「トッカータとフーガ」的な進行)、ピチカートとグロッケンのユニゾン音色が印象的。

Friends In My Heart 6

Dearly Belovedのアレンジバージョン。ゆったりとした柔らかいアレンジ。

Hollow Bastion 20

ホロウバスティオンのBGM。ダークで幻想的、神秘的な一曲。5/4拍子という変拍子のリズムが、緊迫感をもたらしている。

おどろおどろしい雰囲気を感じさせながらも、決して怖すぎないところが、キングダムハーツの雰囲気に上手くマッチしている。

光/宇多田ヒカル 32

キングダムハーツといえばこの曲。後のKHシリーズでも何度も登場することになり、キングダムハーツを象徴するような曲となっていった。



KH2(18曲)

XIII機関が出てきたりする関係からか、全体的にシリアスな音楽が増えている。作品ではKH1の音楽が流用されることもあるが、それらは省略する。

Disc 1

Lazy Afternoons 4

トワイライトタウンのBGM(ロクサス操作時)。ガットギターの伴奏で、オーボエが主旋律を奏でるような曲になっている。

楽曲・サウンドともに哀愁感が出ていて、黄昏時の感じが上手く表現されている佳曲。KH2の音楽の中でも、特に印象的な一曲だ。

Roxas  13

ロクサスのテーマ曲。オーボエの物寂しいメロディが印象的。

Sora 14

キングダムハーツシリーズの主人公、ソラのテーマ曲。2作目にして、ついにテーマ曲を貰うことができたようだ。

金管の刻みやパーカッションが特徴的な、躍動感あふれる勇ましい曲。

The Afternoon Streets 15

トワイライトタウンのBGM(ソラ操作時)。ストリングスのゆったりとした伴奏の上で演奏されるチェレスタ(?)の音色と、オーボエの主旋律が印象的。穏やかでゆったりとし曲調だ。

上記で紹介したとおり、同じトワイライトタウンでも、BGMは2曲用意されている。それぞれのBGMが、ソラとロクサス、それぞれのキャラクターのイメージを上手く表現しているのは興味深いポイントだといえるだろう。

Working Together  16

トワイライトタウンでの戦闘時BGM。キングダムハーツらしい楽しげな曲調だ。

Magical Mystery 18

不思議な塔のBGM。ピアノの音色で不思議な音階のアルペジオが奏でられる。あえて調性を持たせないような音使いがされていて、不思議な雰囲気が演出されている一曲だ。

Laughter and Merriment 22

ディズニーキャッスルで流れる曲。シロフォンと弦のピチカートが印象的。ディズニー感のある一曲だ。

Organization XIII  24

XIII機関のテーマ曲。ピアノの音色が印象的な、おどろおどろしく、シリアスな雰囲気の一曲だ。

Disc 2

Shipmeisters’ Shanty 2

グミシップをエディットするときのBGM。シンセのフワフワした音色が、グミシップの雰囲気によく似合っている。

Waltz of the Damned  6

ビーストキャッスルのBGM。「Waltz」とタイトルにある通り、3拍子系の曲だ(記譜上は6/8か)。木管と弦、ハープで構成された静かなセクション。その後に来る激しいセクションと、緩急をつけたオーケストレーションが心地よい。

ダークな雰囲気と楽しげな雰囲気、相反する要素が織り交ぜられているところが、いかにも下村節といった感じ。キングダムハーツの世界を見事に表現した一曲といえるだろう。楽曲自体の完成度も抜群で、KH2の中でも有数の佳曲。

Disc 3

Isn’t It Lovely? 1

アトランティカのBGM。スウィングしたリズムの上で奏でられる、ハープのアルペジオやシロフォンのコロコロした音色、ソロバイオリンによる主旋律が心地よい。

海の中の感じ、そしてリトルマーメイドの雰囲気。これらの要素が上手く表現された、ロマンチックな一曲だ。

Hazardous Highway 12

グミシップの一部コースで流れるBGM。ツーバスのバスドラムが印象的なHR/HM系の曲。レースゲームっぽい曲調で、「F-ZERO X」の音楽を彷彿とさせるような疾走感がある。

What A Surprise?!  18

クリスマスタウンのBGM。明るい雪景色が似合うような、クリスマスっぽさ満点の一曲。スレイ・ベルやハープ、木管の軽快な音色が心地よい。巧みなオーケストレーションによって各楽器が躍動する、完成度の高い一曲だ。

Savannah Pride 21

プライド・ランドの戦闘曲。カリンバの音色が印象的な、サバンナ感あふれる一曲だ。

Byte Bashing 25

スペース・パラノイドの戦闘曲。テクノ/ハウス的なリズムに乗せて奏でられる、ホールトーンスケールのメロディが印象的。サイバー感あふれる一曲だ。

The 13th Reflection 28

XIII機関関連の戦闘曲。ダークでソリッドなピアノの低音リフと、そのリフを核にして展開していくところが良い。

Sinister Shadows 29

ハートレスたちと戦うときに流れる曲。

Disc 4

Darkness of the Unknown 11

最終決戦で流れるBGM。三部構成。

  • 第一部:
    核となる一つのフレーズを、様々なキーで奏でるような展開になっている。目まぐるしく転調していく様子が、変幻自在のラスボスを印象づけてくれる。
  • 第二部:
    第一部とテンポは同じだが、パーカッション等が加わり、一気にスリリングな曲調に。ストリングスの細かい刻みのフレーズは、第一部の核となるフレーズを引き継いだような音型になっているのが面白い。より緊迫感が増したような印象だ。
  • 第三部:
    クワイアやハープの音色、ソロストリングスの旋律が印象的。第二部よりも緊迫感は落ち着くが、緊迫感がありつつも荘厳な曲調になっており、ラストバトルに相応しいスケール感を感じさせてくれる。

BbS(15曲)

キングダム ハーツ バース バイ スリープ(BbS)の曲を紹介する。

このBbSというゲーム、非ナンバリングタイトルにも関わらず、ナンバリングタイトルに匹敵するレベルの重要度を持つ。音楽に関しても、良い曲が多いので要チェックだ。

Disc 1

The Promised Beginning 3

旅立ちの地のBGM。勇ましく響くティンパニが印象的な、まさに冒険の始まりを感じさせるような一曲。

Future Masters 4

KH BbSの中でも屈指の名曲だろう。細かいブレイクビーツを重ねた疾走感溢れるビートの上で、キャッチーなリフと、大きいメロディが同時に流れるような構造をしている。主旋律が始まっても、コードが変わっても、このリフは同じ音型を維持したまま、ひたすら鳴り続ける。そんな曲の構造がお見事な一曲だ。

こんなにカッコイイ曲なのに、旅立ちの地のワールドでの戦闘時にしか流れないのは惜しい。今後の作品でも、再登場することを期待したい。

ちなみに、今回の記事では取り上げないが、この曲のアレンジバージョンに
「Go! Go! Rumble Racer」や「Master, Tell Me the Truth」(FM版限定)といった曲がある。

The Worlds 9

ワールド選択で流れる曲。宇宙っぽい、神秘的な雰囲気の一曲だ。 

Innocent Times 12

某ディズニーキャラが出てくるときの曲。木管の音色と、3連系の心地よいリズムが心地よい。 

Ventus 24

ヴェントゥスのテーマ。寂しげで切ない曲調になっている。BbSの中でも、印象に残る一曲だ。

Enter the Darkness 25

某重要な敵との戦闘で流れる曲。16ビートのトリッキーなリズムに、予想通りには進まない展開が玄人好みな一曲。

Radiant Garden 26

レイディアントガーデンのBGM。明るい雰囲気のイントロから始まるので、一見明るい曲かと思いきや、途中から5/4拍子のマイナー調に変わる。

なぜこんな展開の曲になっているのか。その理由は、KH2をプレイし、ストーリーを終盤まで進めた人ならピンと来るかもしれない。

この先は君の耳で確かめてくれ!

Disc 2 

Hau'oli, Hau'oli 12

ディープスペースのBGM。ゆったりとした白玉のベースの上で奏でられるピアノのシーケンスフレーズや、ベルのキラキラ感がいかにも宇宙を感じさせる。中間部のピチカートのフレーズの部分もまた素敵。

Daydream upon Neverland 14

ネバーランドのBGM。マリンパやストリングス、ハープの優雅な音色が、ネバーランドの雰囲気に相応しい、ドリーミーな一曲。スレイベルとタンバリンのキラキラ感もいい。

◇◇ △△ Horizon 16

最後のワールドのBGM(微妙にネタバレ気味なので伏せ字)。一定の間隔で鳴らされるチューブラーベル、ソロバイオリンの怪しい旋律、6/8拍子なピアノのアルペジオが特徴的。

重厚なクワイア(人のコーラス)のおかげもあって、物々しい雰囲気を感じさせる一曲だ。

Rage Awakened -The Origin- 19

ラストバトルで流れる曲。勇ましさ、物悲しさ、激しさといった色々な要素を感じさせるラストバトルに相応しい一曲だ。

同曲はシリーズの他作品にも登場するが、BbSのバージョンはリズムが立っていて一番カッコイイと思う。ブレイクビーツを交えたデジタルビートが映える曲調だ。

Destiny's Union 24

イベントシーンで流れる曲。タイトルの通り、「運命」を感じさせるようなシリアスかつエモーショナルな一曲だ。

この曲は他のシリーズでも流れることがあり、イベントと合わさって記憶に残りやすい。

Disc 3

Dark Impetus 21

FM版限定の曲。隠しボスとの戦闘BGMとなっている。

4つ打ちのキックや16分のブレイクビーツといったスピード感ある激しいリズムの上で、ソロバイオリンの旋律が鳴り響く、非常に熱い曲。静と動を繰り返すような展開になっている。BbSの中でも特に印象に残る一曲。

Night in the Dark Dream 23

某ファイナルミックス限定ステージのBGM。ピアノの音色で悲しげでダークなアルペジオが印象的。以降のシリーズでも聴くことができる曲だ。

Night of Tragedy 24

某ファイナルミックス限定ステージの、戦闘時のBGM。怪しげで緊迫感のあるイントロから、ハードな歪みギターが入ってくるロック調へと展開する。5/4拍子ということもあり、トリッキーなリズムがカッコイイ一曲。

疾走感のある曲だが、16分のリズムがフィーチャーされているあたりがBbSらしい。



358/2 Days(1曲)

ドラマチックなストーリーを持つ358/2 Daysからは1曲だけ紹介する。

Disc 3

At Dusk, I Will Think of You... 10

イベントシーンで流れる曲。いわゆる「アイスの曲」。移植された映像作品の中でも、頻繁に流れる。 

有志のミュージシャンによる歌入りのカバーVerがあったりと、根強い人気を誇る曲。

3D(14曲)

キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス(略称:3D)も良い曲が盛りだくさんだ。「夢」がキーワードの作品だけあって、ドリーミーで壮大なオーケストラ曲が多く、聴いていてリッチな気分になれること受け合い。

Disc 1

Traverse in Trance 4

トラヴァースタウンのBGM。KH1のトラヴァースタウンBGMである「Traverse Town」のアレンジバージョンだ。

夢の中にいるかのようなゆったりとした曲調が、3Dと雰囲気とよく似合っている。

Dream Eaters 6

ドリームイーター(スピリット)のテーマ曲。途中で女の子の歌声が入ってくる。ほのぼのとした明るい曲だ。シロフォンのトレモロが可愛らしさ満点。

The World of Dream Drops 10

ワールドセレクト時のBGM。ウィンドチャイムやピアノのアルペジオが特徴的。ゆったりとした宇宙っぽい曲調になっている。

Le Sanctuaire 11

ラ・シテ・デ・クローシュ(「ノートルダムの鐘」のステージ)の戦闘BGM。パイプオルガンやホルン、チューブラーベル等も駆使した荘厳な雰囲気の曲調は、通常戦闘曲であるにもかかわらずボス戦を思わせるほど。

Sweet Spirits 13

スピリットを成長させるときのBGM。ピチカートの伴奏の上で、チェレスタっぽいベル音が主旋律を奏でる。随所に入ってくるマリンバのトレモロが印象的。

Majestic Wings 14

ラ・シテ・デ・クローシュのボス戦の曲。ファンタジー感とポップ感、壮大さを合わせ持つような曲調。オーケストレーションも秀逸で、ハープのグリッサンドがいい味を出していたりする。

Disc 2

The Fun Fair 7

ソラ操作時の、プランクスターズ・パラダイスの通常BGM。明るく壮大な一曲。リッチな雰囲気のオーケストラが良い。

Prankster's Party 8

ソラ操作時の、プランクスターズ・パラダイスの戦闘曲。クラシック曲の「剣の舞」を思わせるような、スピーディーで賑やかな曲。マリンバの音色が印象的。

Ice-hot Lobster 10

プランクスターズ・パラダイスのボス曲。爽快なオーケストラサウンドのドラマチックな曲。ゴージャスで完成度の高い一曲だ。

この「一見戦闘曲らしくない感じ」が、他のKHシリーズとは違う、KH3Dの特徴かもしれない。物語の性質を上手く表しているともいえそうだ。 

One for All 14

カントリー・オブ・ザ・マスケティアにおける通常BGM。

印象的な良いメロディと、それを引き立てるようなノリの良いオーケストレーションが魅力的な一曲。ディズニー感もあって、KHらしい一曲だ。KH3Dの中でも有数の名曲。

Deep Drop 21

最後のワールドの戦闘BGM。テクノっぽいリズムの上で鳴り響く16ビートのリズミカルなピアノのリフがとてもカッコイイ。ラストステージにふさわしい、熱い一曲だ。

Disc 3

L'Oscurita dell'Ignoto 1

某大事なボスとの戦闘曲。この曲はKH2の某曲のアレンジバージョンとなっているのだが、4つ打ちのキックと16のハイハットのおかげでリズムが立っていて、より躍動感がある仕上がりになっている。個人的にはこのVerのほうがお気に入り。

3Dの中でも屈指のかっこいい一曲。

L'Impeto Oscuro 6

某大事なボスとの戦闘曲。BbSの某曲を意識して作曲しているようで、バックトラックのリズムやコード進行、主旋律であるソロバイオリンの質感などがよく似ている。しかし、

  • 元ネタの曲のメロディを、最初からは登場させていなかったり
  • キーを変えていたり(Gm → Cm)

と、一聴しただけでは、この曲の元ネタが分からないようになっているのが面白い。

とはいえ、中間部で出てくるソロバイオリンのアルペジオとその後の旋律が、元ネタの曲とほぼ同じものになっている。ここで、この曲の秘密に気づいた人も多いかもしれない。「BGMのせいで安易なネタバレとなってしまう」ことを防ぐかのような、このあたりの調整は見事だなと思わせられる。

アレンジも躍動感があってカッコイイ。曲のブレイクと同時に入ってくる、リズムループやピアノの1小節フィルインが、曲を引き立てていて実に良い。

Link to All 9

Dearly Belovedをダブルタイム(テンポを倍)にして、アレンジしていったような曲。静かにしっかりと刻むオーケストラが、何かの始まりを予感させてくれるかのよう。その後のシリーズでも大事なイベントシーンで使われることになる曲だ。



KHのサウンドトラックCDについて

主なサントラ作品

以下の4作品を買えば、KHシリーズの曲は、ほぼ網羅できる(Re:COM以外)。

  1. KINGDOM HEARTS -HD 1.5 ReMIX- Original Soundtrack (Amazon)
  2. KINGDOM HEARTS -HD 2.5 ReMIX- Original Soundtrack (Amazon)
  3. KINGDOM HEARTS Birth by Sleep&358/2 Days オリジナル・サウンドトラック (Amazon)
  4. KINGDOM HEARTS Dream Drop Distance オリジナル・サウンドトラック (Amazon)

参考:KH関連CDの情報(Wikipedia)

※上記1と2は、BOXセットでまとまって売っていたりもする(限定生産なので品薄 or プレミア気味)。

※タイトルに書いてないので分かりづらいが、上記3にRe:codedの曲も含まれている。

なお、未だKH3のサントラが出ていない状況であり、今後すべてを含んだ完全版が発売される可能性もあるため、購入時は気をつけたい。

再録音について

KHシリーズの音楽の一部は、旧作品のPS3への移植を機に、生演奏にて再録音されている。

『KH ファイナル ミックス』は、ほぼ全曲です。『KH Re:チェイン オブ メモリーズ』、『KH 358/2 Days』については一部の楽曲を録音しました。

『キングダム ハーツ -HD 1.5 リミックス-』再録音された楽曲の魅力に迫るサウンドインタビュー

KH2についても、同様に生演奏にて再録音されているようだ(正確なソースは見当たらなかったが)。

『KH2FM』はほぼ全曲、『BbSFM』は一部のBGMを生楽器に差し替えて再録している。
キングダム ハーツ HD 2.5 リミックス(Wikipedia)

生演奏だと音の躍動感が段違いなので、個人的には再録音版の音源のほうが断然オススメ。

収録曲に関する注意

  • ゲームの「KINGDOM HEARTS HD 1.5 ReMIX」には、「Re:COM」や「358/2 Days」というゲームも収録されている。
  • しかし、サントラの「KINGDOM HEARTS HD 1.5 ReMIX Original Soundtrack」には、「Re:COM」や「358/2 Days」の音楽は収録されていない。
  • 同様に、「KINGDOM HEARTS HD 2.5 ReMIX Original Soundtrack」にも「BbS」や「Re:coded」の音楽は収録されていない。 

KH3のサントラについて

2019年6月現在、キングダムハーツ3のサウンドトラックは発売が未定。今まではゲームの発売後、比較的すぐに(早くて1ヶ月程度で)発売されることが多かったので、少し不安になってくるところだが、気長に待ちたい。 

KH3のサントラ発売が決定!(2020年6月追記)

スクウェア・エニックスの公式YouTubeチャンネルで公開された「KINGDOM HEARTS 2020 Trailer」にて、KH3のサントラ発売が発表された。リリース予定は2020年秋。

KINGDOM HEARTS 2020 Trailer(YouTube:動画の3分頃)

KHの音楽ファンにとっては待ちに待った朗報だ。発売を楽しみに待ちたい。

KINGDOM HEARTS - III, II.8, Unchained χ & Union χ [Cross] - Original Soundtrack