【レビュー】東プレ REALFORCE R2はやっぱり最高のキーボードでした。FILCO Majestouch2から乗り換えた感想を書きます

購入したREALFORCEのスペック

僕が購入したのは「REALFORCE / R2-JP4-BK」という型番のREALFORCE。

  • 全キー45gの等荷重
  • テンキーあり
  • 標準モデル(非静音モデル)
  • APCなし ※APC:キー入力が検知される瞬間の「沈み込みの深さ」を変更できる機能のこと

といった仕様になっている。REALFORCEにも仕様違いのモデルがいくつかあるが、僕が購入したのはごくノーマルなタイプのREALFORCEということになる。

REALFORCEとMajestouchをカンタンに比較

REALFORCEを導入するまでは、FILCOのMajestouch(Majestouch2・茶軸)を使っていた。先に結論から述べる。トータルで考えれば、REALFORCEに移行して正解だったと感じている。

REALFORCE、Majestouchそれぞれの評価を、レビューボックス形式で表現してみる。

REALFORCEの評価
文章の入力(書き物・プログラミング)
(5.0)
DAWの操作
(4.0)
疲労度の小ささ
(5.0)
打鍵の気持ちよさ
(5.0)
コストパフォーマンス
(4.0)
総合評価
(4.5)
Majestouchの評価
文章の入力(書き物・プログラミング)
(4.0)
DAWの操作
(4.5)
疲労度の小ささ
(4.0)
打鍵の気持ちよさ
(4.5)
コストパフォーマンス
(4.0)
総合評価
(4.0)

REALFORCEの良いところ5つ

1. 打鍵感が最高に気持ちいい

まず打鍵感。これがとても良い。

キーストロークが非常になめらかで、スラスラ指が動いてくれる。キータッチは柔らかく、指に優しい。Majestouchのときは底打ちすると指に衝撃を感じたけど、REALFORCEならまるでクッションに当てているような感覚がある。このフワフワ感は実に快適で心地よい。

Majestouchのようなハッキリと分かりやすい打鍵感も良いが、REALFORCEの打鍵感はよりタイピングに適しているように感じる。

2. 長時間タイピングしても疲れない

Majestouchを使っていたころは、一日中タイピングしていると、日が沈むころには少し指に疲労が出てきていた。タイピングする際、底に敷かれている鉄板に指を打ち付けるような感覚もあった。

REALFORCEを導入してからは、指への負担が大きく軽減した。

  • キータッチが柔らかい
  • 底打ちしなくてもキーが入力される

こういったREALFORCEの特徴が、疲労感の軽減につながっていると思われる。

ちなみに、2点目に挙げた「底打ちしなくてもキーが入力される」という性質。これ、はじめは気のせいかなと思っていたのだが、どうやら製品の仕様のようだ。

底打ち(キーを最後まで押しきること)しなくても、入力検知ができるように調整しているので、指に反力が掛からない使い方が可能です。

出典:高級キーボードの「使えば分かる良さ」って一体、何なんです? 「REALFORCE」の東プレに聞いてみた - ねとらぼ

実際の押し下げ圧データを比較

押し下げ圧のカタログスペックを比較すると、次の通り。

  • REALFORCE:45g(等荷重)
  • Majestouch:55cN ±25cN

※cN(センチニュートン)とg(グラム)はだいたい同じような単位だといえそう。なので、REALFORCEの方がカタログスペック的には若干軽いことになる。

公式サイト(下記リンク先)の画像のグラフを比較してみるると、仕組みがもっとよく分かる。

  • REALFORCE:最初のひと押しは柔らかくてもOK。さらにMAXの荷重でも45g。
  • Majestouch:最初のひと押しから35cNくらいの荷重が必要。MAXの荷重は55cN必要。

こういった性質も、REALFORCEがよりスムーズな打鍵感を実現できている理由の1つかもしれない。

3. タイピングが速くなる

前述の通り、REALFORCEは底打ちしなくてもキー入力を検知してくれる。キータッチの軽さも相まって、普通のキーボードよりも高速なタイピングが可能となる。

少しコツをつかむ必要があるが、慣れると脱力した状態で、超高速で指を動かせるようになる。僕自身、REALFORCEを導入して以来、明らかにタイピングの速度が上がったように感じている。

タイピングゲームの実力者がこぞってREALFORCEを使用しているのも、腑に落ちる話だなと思った。

4. 標準モデルでも打鍵音が小さい

僕が購入したのは、静音タイプではなく、標準タイプのREALFORCEだ。それでも、Majestouch(茶軸)と比べると打鍵音はだいぶ小さい。REALFORCEで採用されている「静電容量無接点方式」という仕組みは、物理的な接点を持たない機構だ。それが打鍵音の小ささに一役買っているのではないかと思う。

購入前は静音タイプを買おうか迷っていたのだが、今ではコスパの高い標準モデルにして良かったと思っている。

5. 無変換キー・変換キーのサイズが小さくない

スペースキーの両脇には、無変換キー・変換キーがある。僕はこれらのキーを多用する。

Majestouchだと、これらのキーのサイズが小さい(アルファベットのキートップと、ほぼ同じサイズ)。そのため、Majestouchを使っていたころは頻繁にタイプミスが発生していた。※軽く悩みのタネだった。

一方、REALFORCEでは、無変換キー・変換キーともにサイズは大きめ。Altキーと同程度の大きさになっている。おかげでタイプミスすることなく、キーを押すことができるようになった。

REALFORCEの課題点(?)4つ

REALFORCEへの不満点は特にない。しかし、せっかくなので、(半ば無理やりだけど)課題点を挙げてみる。

1. 油断すると勝手にキーを押してしまう

僕の使っているREALFORCEは45g等荷重。REALFORCEの中では、特別タッチの軽いモデルではない。

だがそれでも、メカニカルキーボードと比べれば軽い力でタイプすることが可能。タイピング中はいいが、ぼーっとしながらキーボードに手を置いて画面を眺めているとき、手の重みで誤ってキーをタイプしてしまうことがある。

2. (つい高速で入力しちゃうので)ミスタッチが増える

タイピング速度が速くなった分、ついうっかり、キーの打鍵を忘れてしまうことがある。以前よりも軽い力で入力できるようになったからか、打鍵していないのに、「打鍵したつもり」になっていることがある(疲れているときなど)。

ただ、落ち着いて入力すれば解決するだけの話ではあるが。

3. アプリケーションキーがFnキーに置き換わっている

本来はアプリケーションキー(右クリック操作を担うキー)が位置しているスペースに、Fnというキーが鎮座している。このFnキーは、ファンクションキー(F1~F12)等と一緒に押さえることで、

  • ブラウザを起動したり
  • 再生中の音楽のボリュームを変更したり
  • 本体LEDの色を変えたり
  • CapsLockとCtrlを入れ替えたり

するためのものだ。

キーボードマニアの人ならば、Change Key等のソフトを使って、このアプリケーションキーに別の機能を割り当てている人もいると思う。しかし、REALFORCEに付いているFnキーは、単体だとキーコードを吐いてくれないのでそれも難しい。

人によってはデメリットとなり得る仕様かもしれない。

4. コマンド的な操作が多い場合はメカニカル式の方が良い可能性も

REALFORCEは軽い打鍵感をしている。長時間タイピングしても疲れないのが特徴。一方、Majestouchは、クリック感のある打鍵感をしている。キーを入力したことがハッキリと分かるのが特徴。

各々こういった性質があるため、「コマンド的な操作」が多いときは、打鍵感のハッキリしているメカニカルキーボードの方が操作しやすく感じる人もいると思う。たとえば、クリップボード上のデータを、複数のファイルに連続してペーストしていくようなとき。タイミングよく「ポン、ポン、ポン」と、音を立てながら入力していてノッてくるのは、おそらくMajestouchのようなメカニカルタイプのキーボードだろう。

他には、ゲーム用途もそうだ。FPSゲームでは、WASDキーで前後左右に動く必要がある。こういう操作では、ハッキリした打鍵感があったほうがやりやすいだろう。パソコンでゲームを楽しむ人が、メカニカルキーボードを好んで使うのも腑に落ちる。

DAWソフトの操作も、もしかするとそういった側面を持つかもしれない。僕は普段Cubaseを使って作業しているが、録音に使うキー、たとえばテンキーの*(アスタリスク)やスペースキーを、「バシッ!」と激しく叩きたいときもある。だけど、激しく叩いても、それに応じた反発は返ってはこない。そのため猛烈な作業をしていて、アドレナリンが出ているときなどは、「のれんに腕押し」的な、張り合いのなさを感じることがあるのも事実。

もしあなたが、

  • DAWで作業することが多い人
  • PCゲームで遊ぶことが多い人

のどちらかで、かつ、文章を入力する機会が少ない場合。もしかすると、メカニカルタイプのキーボードの方が作業に適している可能性がある。もしREALFORCEを購入するときは、事前にお店で試し打ちしてみることをオススメする。

なお、念のためフォローしておくが、決して「REALFORCEだと操作がやりづらい」ということではない。僕はDAW操作で普通にREALFORCEを使っているし、全く問題なく使うことができていて、不満もない。あくまでも、「打鍵感の好みが影響しそうな事例」として挙げている。

僕は最近、備忘録作り等の用途で、文章を書くことも多い。そのためDAW操作と文章入力の両面でオールマイティーに使えるREALFORCEは重宝しているのだ。長時間文章を入力しても疲れないというREALFORCEのメリットは、やはりこの上なく大きい。

その他覚え書き

LEDの色は変えられる

マニュアルに書いてある通り、Fn+InsertでLEDの色を変えられる。デフォルトでは赤色になっているが、好きな色に変更できる。

  • 赤 → 緑 → 青 → 紫 → 黄緑 → 水色 → 白

設定ボタンを押すたびに、上記の順で変わっていく。色は7種類から選べる。

REALFORCEでも使えるKVM切替器を紹介

REALFORCEがサポートしているのは、USB接続のみ。そのため、長年愛用してきたPS/2接続のKVM切替器が使えなくなってしまった。そこで、KVM切替器をエレコム KM-A22BBKに新調した。この製品が出来ることはキーボードとマウスの切り替えのみだが、問題なく使えているのでここで報告しておく。

※エレコム KM-A22BBKについては、別の記事で詳しく紹介している。

【レビュー】エレコム KM-A22BBKはシンプルで機能も十分なKVM切替器。ディスプレイ切り替えをHDMI切替器で行う人にもオススメです

おわりに

Majestouchも買ったときは相当良いなと思っていたけど、やはりREALFORCEの品質は一枚上手。最高級キーボードの名に相応しい、圧倒的なクオリティだと感じた。