【自作PC】音楽制作者がマザーボードの初期不良を引き当てるとこうなる

かれこれ4回ほど自作PCを組んでいるが、今回のRyzen導入時に、初めてマザーボードの初期不良を引いてしまった。備忘録として、今回の記事を残しておく。

症状

症状は下記の通り。

  • パソコンの電源が入らないことがある。正確には、BIOSまで進まなくなり、「ASUS」ロゴが表示されない
  • 電源投入に成功した場合であっても、BIOSの設定を変更すると、その後の再起動に100%失敗する
  • いったん度Windowsが起動してしまえば、その後の動作は安定する。
  • 再起動すると、再起動時のBIOS立ち上げに高確率で失敗する。
    • シャットダウン→電源ONの手順はまだ成功しやすいが、徐々に失敗が目立つように。
  • 不具合が出た後にCMOSクリアを行えば、確実に電源投入に成功する。
    • だけど、こんなに頻繁にCMOSクリアを行う必要が出てくるのはおかしい。
    • というか、これじゃ「BIOSの設定を一切変更できない状態」ってことになるので明らかにおかしい。

Windows10をゼロからインストールし、音楽関係のソフトも丸一日かけてインストール。ようやく一息つける……と思っていたところで、、急にPCが立ち上がらなくなったので焦った。

返品交換前にやったこと

BIOSのアップデート

改善を期待して、BIOSのアップデートを実施した。万が一アップデートに失敗すると、保証期間内でも有償修理扱いとなるリスクがある。だけど、BIOSのアップデートで不具合が解消することも意外と多い。リスクを承知でアップデートを行った。

BIOSアップデートには成功。しかし、すぐに電源が入らなくなり、CMOSクリアを行うハメになった。BIOSのアップデートは効果がなかったようだ。

ボタン電池の電圧確認

マザーボードに付いているボタン電池の、電圧を確認した。

以下の質問サイトに、「毎回CMOSクリアが必要になる」人の相談が掲載されていて、「ボタン電池が電圧不足だとBIOSが起動しない」という情報があったからだ。

コイン電池を交換しました(3.2V)
残念ながら症状は改善されませんでした。やはりマザーが不良かもしれません。
今まで、数多く自作してきましたがこのようなことは初めてなのでとまどっています。
起動のたびにCMOSクリア | その他([技術者向] コンピューター)のQ&A 締切済み【OKWAVE】

さっそくボタン電池の電圧をテスターで確認。結果は3.1Vで、許容範囲内。ボタン電池は問題なさそう。

初期不良時の製品交換手順

検証の結果、やはりマザーボードの不具合が濃厚と判断。さっそく初期不良対応をしてもらうことにした。今回のマザーボード「ASUS PRIME B550-PLUS」はAmazonで購入したので、そのままAmazonで交換を依頼。

次のサイトを参考に、Amazonで買った製品を返品/交換するプロセスを、事前に確認しておいた。

(参考)初期不良の家電&カメラをAmazonに返品したい人がとるべき手続きについて

先に代理店に電話

まずマザーボードの代理店に電話した。今回の症状を伝えたところ、症状の切り分けの案内をもらった。で、切り分けを行っても改善しないときのために、Amazonに対応してもらえるように

  • 担当者名
  • 担当者のコメント

を一緒にもらうことができた。非常に的確かつ、スムーズで素晴らしい対応だなと感じた。

切り分けの作業を行っても改善は無かった。それに、そもそもBIOSの変更が不具合のトリガーになっているというのは、明らかにおかしい。マザーの故障で決まり。

というわけで、Amaoznのサイトから交換を依頼。返金を希望することもできたが、今回は同じ製品に交換してもらうことにした。

交換商品の到着

2日後、Amazonから交換商品が到着した。全く同じ型番のマザーボードだ。

元のマザーボードからSATAケーブルや電源ケーブルを全て外し、新しいマザーボードと入れ替え、スイッチオン!問題なく起動し、ASUSロゴもきちんと表示された。ひとまずは安心。

続いてシステムイメージからOSを復元し、Windowsを起動する。再起動や、シャットダウンからの電源ONも問題なく成功。

そして鬼門の、BIOSの設定変更を試す。こちらも成功!今まではBIOSの設定を変更すると、確実に起動に失敗していた。交換後のマザーボードでは、何度BIOSの設定を変更しても、電源が入らなくなるようなことは無い。

というわけで、不具合の原因は、マザーボードの初期不良でした

大変だったこと

一時的に前の構成に戻すのがキツかった

実をいうと、交換品のマザーボードを手配している最中も、パソコンで作業(音楽制作)をする必要があった。そのため、パーツを前の構成に戻す必要が出てしまった。これがかなり大変で、体力的にも消耗してしまった。

幸いにも、True Imageのシステムイメージ復元機能を使って、OSの状態やインストールされているソフトは元の状態に戻すことができた。おかげで、インストール作業は不要だった。

True Imageがなければ、作業の続行は不可能だった。仮にゼロからインストール作業を始めた場合、環境構築に丸一日かかることは、今回新しくPCを自作をする上で分かっていたからだ。

このときほどTrue Imageに感謝したことはない。もしこの記事を読んでいる人で、システムイメージ復元ソフトを持っていない人がいれば、True Imageをオススメしたい。とにかくソフトをいっぱいインストールする人は、システムイメージのバックアップは絶対に取っておいたほうがいい。

Acronis True Image 2021 3 Computers

アクティベーションの解除→再実行が面倒だった

アクティベーションの管理が面倒

ただ、何もせずに前の環境に戻れたわけではない。インストール作業は不要だったとはいえ、音楽関係のソフトウェアを使うためには、アクティベーションが必要だ。USBドングルで管理されているソフトなら何もしなくていいけど、PC本体にライセンスが紐付けられているソフトも多い。

そのため、一部のソフトに関しては

  1. 初期不良マザーのPCで、あらかじめアクティベーションを解除しておく
  2. PCのパーツを前の構成に戻して、手順1で解除したライセンスを再びアクティベートする

という手順を踏む必要があったのだ。

手順1に関しては、たとえばFinaleのような「ライセンス制限がキツいソフト」や「オンライン上でアクティベーションの解除ができないソフト」を中心に、アクティベーションを解除した。仮にアクティベーションを失った場合、取り返せなかったり、取り返すのが面倒になるソフトたちだ。

アクティベーションで引っかかったソフト

そして、手順2。PCのパーツ構成を元に戻し、制作中のプロジェクトに必要なソフトのアクティベーションを行った。多くのソフトは、上手くアクティベーションを移行することができた。だけど一部のソフトはちょっと面倒だった。具体的には、以下の2製品。

  • Ample Sound製品:
    事前のアクティベーション解除ができないソフトなので、メールで対応してもらう必要が出てきてしまった。
  • Spectrasonics製品:
    アクティベーションは普通に成功した。だけど、一定期間に何度もアクティベーションを実行したために、その理由を答えなければならなかった。※特別ペナルティは無いけど精神衛生上よくない

特にAmple Sound製品は、アクティベーションの回数が決まっている上に、事前にアクティベーションの解除もできないという仕様。上限に達した段階で、メールを送って解除してもらう必要がある。これが少し手間だなと思った。幸いにも、メールを送ったら即対応してもらえたので、ダウンタイム無しに環境の復元に成功した。

iLokやeLicenserといったUSBドングルで管理されているソフトについては、当然のことながら、何もする必要は無かった。PCの故障時には、ドングル管理のソフトは楽でいいなと思った。

とはいえ、ドングルが故障するリスクを考えると、やはり万能の管理方法とはいえません。アクティベーション管理の仕組みもそろそろ進化してほしいところですね。

何度も組み替えるのが大変だった

結局、マザーボードの初期不良を引いたせいで、合計3回PCを組んでいることになる。

  1. 初期不良のマザーで組んだとき
  2. 前の構成(Intel)に戻すとき
  3. 交換品のマザーで組んだとき

メモリの差し替え、CPUクーラーのグリス塗り直し、ケーブルの抜き差し……といったPC自作に伴う作業が、合計3セット分発生してしまったことになる。

ロスした時間を考えると、けっこう惜しい。とはいえ、自作PCというものは、Macでは得られないコストパフォーマンスの高さを誇る。そんな自作PCを手に入れるための必要経費と考えれば、まあ悪くはないのかもしれない。