目次
1. 圧倒的なコストパフォーマンス
Windowsのパソコンなら、安価なものは5万円以下で手に入る。一方、Apple製品はどれも高価だ。Macなら、一番安いMac miniでも9万円台(税込)。iPhoneだって、他のAndroidスマホと比べればやっぱり値段は高い。
だけど、iPadは別だ。安いお店なら3万円台から手に入るし、性能も高い。これは驚異的なコスパだ。
- 綺麗な画面で電子書籍が読める
- 綺麗な画面でYouTubeが見られる
- 便利なアプリがたくさん使える
- Bluetoothキーボードを使えば本格的な書き物だってできる
- 動作がサクサク
こういった体験をすべて実現させてくれるタブレットは、他社製品だと手に入れることは難しい。
※iPadよりも安いタブレット製品もあるが、やはりどこかにウィークポイントが出てきてしまうものだ。
iPadはすごくコスパが高いので、友達にも自信を持ってオススメすることができる。
2. 電子書籍&PDFビューアーとしての性能が最強クラス
iPadは、電子書籍やPDFファイルを読むためのデバイスとして、他の追随を許さない圧倒的なクオリティを誇る。「最強の電子書籍&PDFビューアー」と言っても過言ではないだろう。iPadの最大の魅力は、何といってもこの点だ。
では、なぜiPadが「最強の電子書籍&PDFビューアー」なのだろうか?その秘密は、やはりRetinaディスプレイにある。Retinaディスプレイとは、一言でいうと「高精細なディスプレイ」のこと。画面のサイズに対して解像度が高いので、小さい文字でもクッキリと視認することができるのだ。
参考までに、他社製品のドットピッチを比較してみよう。
※ドットピッチ=1ドットの大きさ。ドットピッチが小さいほど高精細な表示が可能となる。
メーカー | 製品名 | 解像度(ピクセル) | 画面サイズ | ドットピッチ |
---|---|---|---|---|
Apple | iPad (2019) | 2160x1620 | 10.2インチ | 0.108mm |
HUAWEI | MediaPad T5 | 1920x1200 | 10.1インチ | 0.113mm |
Microsoft | Surface Go 2 | 1920x1280 | 10.5インチ | 0.116mm |
他の主力タブレット製品と比較しても、iPadのディスプレイは最も高精細だ。このRetinaディスプレイのおかげで、私たちはiPadによる快適な読書体験が可能となる。
「スマホでも読めるのでは?」という疑問に対する回答
僕もiPadを購入するまでは、
と思っていた。
結論を言おう。iPadのほうが圧倒的に読みやすいので、読書目的なら基本的にiPadを使ったほうがいい。文庫本程度の大きさであれば、スマホの画面サイズでも十分読める。だけど、読書の対象に漫画や雑誌が入ってくる場合、iPad程度のサイズ感のほうが断然快適に読めるからだ。
3.紙媒体から解放される ⇒ 部屋が広くなる
iPadがあれば、あらゆる紙媒体を処分することができる。スキャンしてPDFファイルにして、iPadで読めるようにした後は、原本は捨ててしまえるからだ。
- 家電製品のマニュアル
- 何年も読んでいないけど、捨てるのが惜しい本
- 資料として保存している雑誌
僕はこういったものを、1ヶ月程度の作業期間を経て、全て処分することに成功した。おかげで本棚は空になった。空になった本棚を処分したら、部屋が広くなった。
広い部屋ほど家賃は高いのだから、実質タダで、家賃の高い部屋に引っ越したのと同じことになる。これはすごいことだ。たかだが1枚の、アルミとガラスでできた板切れに、部屋を広くするだけのポテンシャルが秘められているなんて、iPadを購入するまでは考えもしなかった。
もっとも、上記2と3については、デジタル化するにあたってScanSnap iX1500のようなスキャナーも必要だ。だけど、上記1については、iPadを買うだけで十分デジタル化が可能。なぜなら、多くの家電製品のマニュアルは、公式サイト上で同じ内容のPDFファイルが提供されているからだ。
実際に僕も、iPadの導入をきっかけに紙のマニュアルを大量に処分した。そのときに分かったのが、「公式サイト上でPDFマニュアルが提供されていない製品は、ほとんど無い」ということ。※手作業でスキャンする必要があったのは、マイナーなメーカーの暖房器具ぐらいだ。
4. 紙媒体のデジタル化による恩恵を受けられる
紙媒体のデジタル化には、「部屋が広くなる」ということ以外にも、メリットがいくつかある。
4-1. 好きな単語で検索できる(要OCR化)
紙媒体をスキャンしてPDFファイルにした後、OCR(文字認識)処理を行うことで、PDFファイルをキーワード検索に対応させることが可能となる。これは強力だ。デジタル化の最大の恩恵といっても過言ではない。
特に、勉強をしている学生さんにとっては、この恩恵は計り知れないはず。たとえば、デジタル化&OCR化済の英単語帳を開いて、「technology」というキーワードで検索してみる。すると、以下のように単語帳の中にある全ての例文を探し出すことができる。
※ちなみに、画像は最高の単語帳、「DUO 3.0」だ(自炊したもの)。
紙の本で勉強している人と比べると、学習効率に大きな差が生まれてくること間違いないし。
4-2. 整理整頓がラク
本棚から本を探すのって、意外と手間がかかる行為だ。
- どこにどの本があるか分からない
- 高いところにある本を取るのに踏み台が必要
- 本の上にビッシリと付いたホコリを払う必要がある
このような煩わしさが付き物だ。だけど、本をデジタル化してしまえば、そんな心配とも無縁になる。ファイルにきちんと名前をつけておき、フォルダ分けしておけば、整理整頓はバッチリ。以下のように、いとも簡単にサムネイル付きの本のリストを表示させることが可能だ。※PDF Expertというアプリを使っている。
ファイルの整理整頓のやりやすさに関しては、デジタル書籍の圧勝。
4-3. 本の破損・紛失のリスクを限りなくゼロに近い状態にできる
紙媒体をスキャンして生まれるPDFファイルは、形の無いデジタルデータだ。「突然消えちゃったりしないの?」と不安になる人もいるかもしれない。だけど、デジタルデータならバックアップをいくらでも取ることができる。その分、破損や紛失のリスクは、紙媒体よりも小さいといえる。
今の時代、DropboxやGoogleドライブといった、クラウドストレージを無料で使うことができる。そこにデータを置いておけば、極端な話、家が吹き飛んでも、愛読書のPDFデータだけは無事な状態で守られる。
きちんとバックアップを取っておけば、データの破損・紛失のリスクは限りなくゼロに近い状態にできる。
4-4. 書き込みや修正も自由自在
デジタルのPDFファイルなら、文字の書き込みも自由自在だ。ビッシリと文字を書き込んだ後で、やっぱり文字の色やサイズを変えたくなっても、簡単に修正ができる。ペーパーレス化が叫ばれて久しい昨今、iPadは私たちの心強い味方になってくれること間違いなしだ。
例として、譜面のPDFファイルにマーキングと書き込みを行った状態の画像を貼ってみよう。PDF Expertを使えば、以下のように書き込みが可能だ(この程度の書き込みならアプリへの課金なしに無料でできる)。
この画像では指でマーキングしているが、Apple Pencilを使えば、より繊細な手描きも可能だ。
5. iPad OSやアプリが優秀
サクサク動く
Apple製品はどれも、OSのクオリティが高い。ハードウェアとソフトウェア(OS)を同じAppleという会社が作っていて、ハードとソフトの連携が完璧だから、サクサク動くのだ。
「iPad OS」が搭載されているiPadも、同じようにサクサク動いてくれる。「お手頃価格の製品であるにも関わらず、Apple製ののOSを使うことができる」というのは、iPadを使う大きなメリットの1つだ。
マルチタスクの作業が可能
「複数のアプリを同時に起動できる」というのは、iPhoneには無い、iPad独自の魅力的な機能だ。
- メモアプリで「買うものリスト」を確認しながら、SafariでAmazonを開き、商品をカートに入れていく
- YouTubeを見ながら、Safariでお気に入りのWebサイトを眺める
- PDF Expertで電子書籍を読みながら、メモアプリで読書メモを取る
こんなことも簡単にできてしまう。
Split View(画面を2分割するワザ)と、Slide Over(小さいウィンドウを最前面に表示させるワザ)を同時に使えば、下記のように3アプリの同時起動も可能だ。
※YouTube・Safari・メモを同時に起動している。
アウトプットの作業をしたい人、効率の良い作業をしたい人にとっては、iPadは重宝するはずだ。
おわりに
特別Appleファンというわけではない僕だけど、この価格帯で、こんなに素晴らしいデバイスを提供してくれるAppleには感謝している。Appleには、このiPadという素晴らしいデバイスを、末永くお手頃価格で提供し続けて行ってもらいたいところである。
オススメのiPad
記事を最後まで読んでくださった方には察しが付くかもしれないが、僕がオススメするiPadは
- iPad 10.2インチ 32GB Wi-Fiモデル
だ。一番安いモデルだが、性能は十分。
容量の少なさは、DropboxやGoogleドライブといったクラウドストレージを使えばいくらでもカバーできる。※というか32GBでも人によっては十分。フルカラーのPDF書籍を50~100冊程度は置いておける容量なので。
Wi-Fiが無いところでiPadでネットをしたくなるケースは少ないので、セルラーモデルにする必要はないと思う(いざとなったらスマホ経由でテザリングすればいい)。とにかく、安くて高性能なのがあまりにも魅力的な一品だ。