エレコム KM-A22BBKをレビューしてみる。Amazonや価格.comで人気のKVM切替器だ。
人気製品なので、すでに十分な情報も得ている方も多いかもしれない。この記事では「高解像度ディスプレイで使う際の利便性」に触れつつ、製品を紹介していきたい。
目次
製品の紹介
1組のキーボード&マウスを2台のパソコンで使える
KM-A22BBKを導入すれば、1組のキーボード&マウスを、2台のパソコンで切り替えて使うことができるようになる。
LED付き
「今、キーボードとマウスがどちらのPCに接続されているか」は、本体に付属のLED(ランプ)を見ることで判別可能。
切り替え操作は手元のスイッチで行う
本体部分(USB端子の接続部分)には切り替えスイッチは付いていない。切り替えは手元のスイッチで行う。
ちなみに、手元のスイッチにもLEDが付いている。
KM-A22BBKの良いところ
安価
他のKVM切替器と比べて、価格はお手頃。
キーボード&マウスの信号がケーブル1本にまとまる
通常、キーボードとマウスをパソコンに接続する場合、USB端子はもちろん2つ使うことになる。だけど、このKM-A22BBKを使えば、キーボードとマウスの信号を、ケーブル1本にまとめられる。
- ケーブルがごちゃごちゃしない
- パソコンのUSB端子を1つ消費するだけで済む
とメリットばかり。
前に使っていたRATOCのKVM切替器は、こういった「まとめ仕様」ではなく、ケーブルがごちゃごちゃしていた。KM-A22BBKを導入したおかげで、デスク周りはスッキリと片付いた。
シンプルだけど切り替えは速い
このKVM切替器が実際に何を行っているかというと、おそらく「純粋なUSBケーブルの抜き差し操作」を再現しているだけに過ぎないと思われる。なので、僕も購入する前は、
と思っていた。だけど、実際に購入して試したところ、切り替え操作は1秒程度で完了することが判明。十分速いので問題ない。
切り替えられるのはキーボードとマウスだけ
この製品が切り替えられるのは、キーボードとマウスだけ。
みたいに思う人もいるかもしれない。だがちょっと待ってほしい。このシンプルな仕様は、WQHD以上の高解像度ディスプレイを使う人にとっては、むしろ好都合なのだ。※詳しくは次の項目で説明する。
高解像度のディスプレイを使う人にオススメ
ディスプレイをHDMI切替器で切り替えている人にピッタリ
市販のKVM切替器は、WQHD以上の解像度になると選択肢が極端に少なくなる。そこで、高解像度ディスプレイを使っている人は発想を変えよう。
- ディスプレイ:HDMI切替器で切り替える
- キーボード&マウス:KVM切替器で切り替える
このように、それぞれ別の機器で切り替えたほうがいい。この場合、キーボードとマウスのみが切り替えられるというKM-A22BBKのシンプルな仕様は、かえってありがたい。機器ごとに操作を行う必要がある以上、操作がひと手間増えてしまうが、頻繁に切り替えるのでなければこれで十分だ。
※ちなみに、WQHDディスプレイを切り替えるのに便利なHDMI切替器については、次の記事で紹介している。
【レビュー】Green House GH-HSWB3はWQHDディスプレイに最適なHDMI切替器です。約2年使ったのでマニアックに詳細レビュー
導入の体験記:「KVM切替器難民」になるのを回避できた
僕は長らく、WUXGA(1920x1200)のディスプレイを使ってきた。パソコン2台を使い分けるため、KVM切替器に、「ラトックシステム REX-230XDA」を愛用してきた。
(参考)パソコン自動切替器 クロスインターフェイス接続・DVI/Audio対応(2台用) REX-230XDA
だけど、ディスプレイをWQHD(2560x1440)のものに買い替えてからというもの、良いKVM切替器が見つからなくなってしまった。KVM切替器は比較的ニッチな商品のため、WQHD以上の高解像度ディスプレイに対応していて、かつ品質の高い製品がほとんどないのだ。
そこで、ひとまずディスプレイの切り替えは、HDMI切替器で行うことにした。キーボード&マウスの切り替えは引き続きREX-230XDAで行っていたが、キーボードをUSB接続のREALFORCEに変更したことで、いよいよKVM切替器を買い換える必要が出てきてしまった。
そんな中出会ったのが、このエレコム KM-A22BBKだ。すでにディスプレイはHDMI切替器で切り替えていたので、「キーボード&マウスのみの切り替え」という仕様も必要十分。良いKVM切替器を選ぶことができて満足している。