このサイトは記事内に広告を含む場合があります

【DAW】作業効率が格段にアップ!音ネタ管理術

音ネタの整理、していますか?

ダンスミュージックで使うような、キックやスネア。カスタネットやウィンドチャイムなどのパーカッション。ノイズのスウィープ音などのSE(効果音)。

こういった、いわゆる「音ネタ」は、1つのサンプリングCD(サンプルパック)の中で、「wavファイル」という形で大量に用意されていることが多い。例えば、EDMクリエイター御用達の「Vengeance Essential Clubsounds Vol.4」というサンプルパックには、3100以上ものサンプルが収録されている。

EDMではなくポップスを作るような人でも、曲中にカスタネットやタンバリンの音色を入れてみたくなることはあるはず。「大量のサンプルから目的の音を選ぶ」というのは、DAWで音楽制作をする人なら避けては通れない作業だ。

その際、サンプリングCDのフォルダを開いて、すべてのサンプルを最初から最後まで通して聴いたりしていないだろうか。その方法は、実は効率が良くない。僕も以前はそのようなサンプルの探し方をしていたが、無駄が多いことに気づいた。

では、どうすればよいか。今回は音ネタの管理方法について解説していく。

音ネタの仕分け作業

お気に入りフォルダを作る

音ネタを聴いて確認するだけでも、それなりに時間がかかる。1個の音ネタをプレビューするのに1秒かかるとしても、500個プレビューすれば500秒。それだけで8分以上かかる計算になる。

※キック、スネア、ハイハット、クラップ、シンバル等、ドラムキットの各パーツを一から選んでいけば、500個くらいは軽く行きます。

玉石混交の大量のサンプルの中から使える音を探していくのは、非常に時間がかかるし、労力も必要だ。曲づくりの前に疲れてしまうのは、クリエイティブな作業をする上でも良くない。

そこで、新しいサンプルパックを買ったら、必ず仕分け作業をしよう。

  1. まず、お気に入りの音ネタ各種を入れるための、「Favorites」のような名前のフォルダを作る。
  2. 1の中に、「サンプルパックのタイトル名」をつけたフォルダを作る。
  3. 2の中に、パーツ名をつけたフォルダを各種作る(「Kick」、「Snare」等)。
  4. 音ネタを片っ端から試聴する。「良いサンプル」を見つけたら、3のフォルダの中にコピーしていく。
  5. 4の作業を、全ての音ネタを確認し終わるまで続ける。

手順は上記の通り。

例えば、はじめに紹介したVengeanceのサンプルパックならば、フォルダの階層構造が次のようになっていればOK。

(例) Favorites > VEC4 > Kick > VEC4 Clubby Kicks 001.wav

※もちろんこれは一例なので、各自創意工夫を凝らしてフォルダ分けをしてほしい。

ちなみに、手順4の「片っ端から試聴する」という作業は、サンプラー(Kontakt、Battery等)経由で音を聴くのがよい。キーボードの矢印キー(↓)で次々とサンプルを切り替えていくとスムーズだ。その他の方法としては、Cubaseユーザーなら「MediaBay」というサンプル管理ツールも役に立つだろう。

このように、お気に入りフォルダへの追加作業を一度やってしまえば、良いサンプルだけが含まれる「お気に入りフォルダ」の中から、曲に合うサンプルを探すだけで済む。玉石混交の大量のサンプルの中から目的の音を探し当てるのと比べて、労力が格段に軽減されるのは明らかだろう。

実は、有名メーカーのサンプルパックであっても、「使える音」は意外と多くないものだ。1つサンプリングCDを買ったとしたら、実際に使える音は1~2割程度。特に、どう考えても使えそうにない音色は、プレビューするだけでも時間の無駄。そんな音ネタはたぶん、今後使うこともないだろう。忘れてしまってよい。

「良いサンプル」とは?

「良いサンプル」の判断基準は、各々のセンスや、音楽制作の経験値によって変わってくるところだ。音楽制作の経験が豊富な人ならば、サンプルを聴いただけで、そのサンプルにふさわしいサウンド感や、曲中での音抜けの度合いなど、大体の予測がつくはず。

 ビギナーの人にとっては、こういった予測を立てるのは難しいかもしれない。とはいえ自分が良いと思ったサンプルでなければ、どの道使いこなすことはできない。自分の耳を信じよう。

経験を積んで耳が肥えたと思ったら、また仕分け作業をやり直せばよい。お気に入りフォルダは定期的に更新し、あなたのセンスで磨き上げて行くのが良い。

使わない道具を、いかに捨てられるか。

ある程度道具が揃った段階では、このような考え方が大切になってくる。道具が増えていけば行くほど、この「捨てる」という作業はいっそう重要になる。



プリセットも仕分ける

仕分け作業が効果的なのは、何もwavの音ネタだけではない。ソフトシンセに入っているプリセットも同様に、お気に入りのものを確認する作業が有効だ。

レーティング機能が付いているソフトシンセならば、それを活用すればよい。

※例えば、Omnisphereのレーティング機能は非常に便利。

しかし、一部のソフトシンセや多くのハードシンセでは、こういった便利機能はない。こういう場合は、ユーザープリセットをお気に入りフォルダにまとめて保存してみたり、原始的な方法だがプリセット名をメモするのもよい。

どんな方法であれ、お気に入りのプリセットを事前に把握しておけば作業効率は高まるはずだ。

Spectrasonics Omnisphere 2

おわりに

音ネタの仕分けは手間のかかる作業だ。しかし一度済ませてしまえば、その後の生産性が飛躍的に向上する。特にお仕事で音楽を作っているような人なら、ぜひ一度時間を作って、じっくりやることをオススメします。