※2016年11月9日 iPhone 7でSuicaが実装されたので、加筆修正しました
関東で電車に乗る人にとっては必須アイテムのSuica。残高がなくなるたびに、駅の券売機でチャージしている人も多いと思う。
あるいは、年会費を払ってモバイルSuicaを使っている人もいると思う。
そんなあなたは、是非この記事を読んで、もう少し節約する方法があることを知ってほしい。
先に結論から言うと、その方法とは、Suicaをビューカード(←クレジットカード)でチャージすることだ。なぜ節約できるかというと、クレジットカードのポイントをSuicaに変換して使うことができるから。その還元率は1.5%。
ポイント還元で実質、実際の料金よりも安く電車に乗れることになるし、あまり電車に乗らなくても、Suicaで買い物をすればその恩恵は受けられる。現在手動でチャージをしている人にとっては、オートチャージにすることで、チャージの手間も解消できるようになり一石二鳥だ。
詳しい手順について、以下に書いていく。
目次
Suicaについて
Suicaとは、JR東日本が発行している、プリペイド式の乗車用電子マネーのこと。電車に乗ったり、コンビニやスーパー等で買い物をすることができる。東京近郊に住んでいる人が電車で移動する場合の、マストアイテムと言ってもよい。
Suicaにチャージする方法
Suicaはプリペイド式なので、使う前にチャージしておく必要がある。
チャージする方法は、次のいずれか。
- 駅の券売機やコンビニで、現金でチャージする
- ビューカードでチャージする
- 他のクレジットカードでチャージする(モバイルSuica、iPhoneのSuicaのみ)
このうち、ポイント還元が行われるのは、2の方法のみ。ポイント還元を受けるために、ビューカードを申し込もう。
モバイルSuicaや、iPhone 7のSuicaならば、他のクレジットカードでチャージも可能。ただしポイント還元は受けられず、モバイルSuicaの場合は年会費が1,030円かかってしまう。
ビューカードでSuicaにチャージすれば、還元率は1.5%になる(詳しくは後述)。ビューカードの紹介はひとまず後回しにして、先にビューカードを使ったチャージの方法を紹介する。
Suicaのオートチャージ設定
ビューカードでSuicaにチャージする方法を、パターンごとに4つ紹介する。
1. 普通のカードタイプのSuicaにチャージ
カードタイプの記名式Suicaや、Suica定期券にチャージする場合はこの手順だ。
駅に設置されているATM「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)に足を運び、タッチパネルを操作してオートチャージの設定を行う。詳しい設定方法は以下リンク参照。
オートチャージの設定(Suicaの場合)(公式サイト)
ごく普通のSuicaにビューカードでオートチャージするという、この方式1は特にデメリットもなくオススメだ。
ちなみに、手動でチャージするためにはVIEW ALTTEまで足を運ぶ必要があるが、それは多くの人にとっては面倒なはず。オートチャージ金額を適切に設定し、残高が無くならないように工夫するとよいだろう。
なお、無記名のSuicaやモノレールSuicaだと、オートチャージ設定が不可能なので注意。
2. モバイルSuicaにチャージ
僕は使用していないので、設定方法は以下のリンクを参考にしてほしい。
モバイルSuicaでのオートチャージのご利用方法(公式サイト)
特筆すべき点は、ビューカードでチャージをすることで、モバイルSuicaの年会費1,030円(税込)が無料になるということだ。
ビューカードでモバイルSuicaにご登録いただくと、モバイルSuicaの年会費が当面無料になります。
モバイルSuicaの年会費が当面無料(公式サイト)
"当面"なので、今後変わる可能性もないわけではないが、2016年10月現在は大丈夫。
高還元率のカードでモバイルSuicaにチャージしている人もいるかもしれないが、ビューカードのオートチャージも1.5%とかなりの高い還元率。年会費の免除を考えると、ほとんどの人は、素直にビューカードでチャージした方が得だろう。
カードタイプのSuicaと違って、手動でチャージすることも簡単にできる。その場合もポイント還元率は1.5%で変わらない。
モバイルSuicaや、次で紹介するiPhoneのSuicaは、スマホの電源が切れると使えないのがネックだが、カードを持たずに使えるため非常に便利だ。
3. iPhoneのSuicaにチャージ
iPhone 7以降の端末では、Suicaを使うことが可能になった。しかし上記の「モバイルSuica」ではなく、厳密には別の方式となっている。詳しい導入方法は、新しく別に記事を書いたのでそちらを参照してほしい。
4. Suica付きビューカードにオートチャージ
ビューカードにはSuica機能が搭載されているものも多い。クレジット機能付きのSuicaを新規に作りたい人は、下記リンクを参考に進めよう。
Suica機能付きビューカードでのオートチャージのご利用方法(公式サイト)
カードの申込時にオートチャージの設定をすることもできるが、金額は自由に設定できない。オートチャージの設定金額は、カードが手元に届いた後、駅のビューアルッテで変更することができる。
この方式3のデメリットは、Suicaを紛失した際にクレジット部分を不正利用されるリスクがあることだ。普通のSuicaだって不正利用される可能性はあるが、クレジットカードで利用できる金額はその比ではない。
ビューカードはSuicaのチャージ目的以外で使っても別にお得ではないし、リスク分散の観点から考えると、非常用にSuicaにもクレジット機能をつけておきたいような人以外は、方式1を取るのが無難だろう。
オートチャージが実行されるタイミングについて
改札に入場する際、設定金額を下回っていた場合に、オートチャージが実行される。オートチャージができるのは駅の改札のみだということも覚えておこう。
Suicaにチャージするためのビューカードを選ぶ
特にこだわりがない人は、ビックカメラSuicaカードがおすすめ。理由は年会費が実質かからないからだ。
初年度の年会費は無料!さらに年1回のご利用で、次年度の年会費477円(税抜)も、無料になります!
ビックカメラSuicaカード(公式サイト)
このビックカメラSuicaカードにはSuica機能も付いているが、それは使わずに、通常の記名式Suicaに、このカードからチャージを行うのがオススメ(設定手順は上記方式1の通り)。僕もそのようにしている。
その際、このビックカメラSuicaカードは、家で保管しておけば良い。こうすることで、クレジットカードを持ち歩くことなく、オートチャージでSuicaを利用することが可能になる。
ちなみに、ビューカードはビックカメラSuicaカード以外にも複数のラインナップが存在する。
カード一覧:ビューカード(公式サイト)
ビューカードの還元率と、具体的にポイント還元する手順
ビューカードでSuicaにチャージした場合、1,000円につき6ポイントもらえる。6ポイントはSuicaに交換すると15円分になるので、還元率は1.5%ということになる。巷の高還元率クレジットカードと比較しても遜色ない。
(参考)駅でも街でも!ポイントを使う:ビューカード(公式サイト)
ポイントはSuica以外にも商品券などに交換できるが、送料がかかる。Suicaに交換するのが無難だろう。
ポイントをSuicaに変換する手順は次のリンクの通り。
ポイントでSuicaにチャージ「サンクスチャージ」(公式サイト)
ポイントの有効期限について
ポイントは、獲得した月から24ヶ月後の月末まで有効。ポイントは400ポイント(1,000円分)からSuicaに交換できる。
(参考)ビューサンクスポイントの有効期限(公式サイト)
400ポイント貯めるのに必要なチャージの金額は、
400÷6×1,000≒66,667
2年間で、およそ6万7千円分。
あまり電車に乗らない人もいるかもしれないが、明細書を郵送してもらう代わりに、Web明細サービスを利用すれば、このボーナスポイントだけでも年間240ポイント貯まる。仮にSuicaを一切使わなくても、1,000円分のポイント還元だけは受け取ることが可能。
まとめ
カード申込みの手間はあるにせよ、券売機でのチャージの手間が解消され、さらに1.5%も還元されるのは大きい。
Suicaを使っている人は、ぜひビューカードでチャージをすることをオススメする。